伊東達矢校長ブログ
2025.03.25
新年度を前に
3月20日の春分の日に修了式を行い、子どもたちは翌日から春休みに入りました。
職員はいつものように出勤します。職員会議、各分掌や新学年団の会議、教室の整備と教材の準備、職員室内の座席やロッカーの移動、新任者へのガイダンス、宿泊行事の業者打合せなど、新年度に向けてすべきことはたくさんあります。
本校は夏休みにもサマースクールを実施しているので、子どもたちのいないときに職員が連日学校にいる日はこの春休みくらいしかありません。ふだんなら、校長室からほど近い1年生の教室から「おはようございます!」という子どもたちの元気な声が聞こえてきて「おっ、始まったな」と思い、声をそろえた「さようならー!」に「おっ、そろそろ見送りに出ようか」と気づくのですが、この時期はそんなことがなく、文書の作成や書類の整理、決裁押印など、単調な作業が続きます。
子どもたちのいない校舎は会社のオフィスのようです(一般企業に勤めた経験がないので想像ですが)。学校は当たり前にいつも子どもがいるという環境であり、その意味では特殊な職場なのかもしれません。
学校では子どもたちに声を掛け、また掛けられるのが日常です。上靴のかかとを踏むと危ないよと注意をし、制服の襟を直してやり、校長先生眼鏡が違うと指摘され、あしたはラクダのネクタイをしてきてねと約束させられ、しゃがんで目を合わせて話をしようとすれば別の子が背中に乗ってきて、廊下ですれ違えばグータッチやハイタッチを求められ、休み時間には校長室に坊主めくりをしに来る…。そういったことのない学校はひどく寂しいものです。
運動場や野外活動室などの屋外施設や、スクールバスなどの車両には、これを機に整備や修繕が行われます。そこにも主役である子どもたちの姿はありません。給食もなく、チャイムも鳴りません。いつもなら500人を超える子どもが集まっている学校ですから、子どもがいないとこんなに広かったんだと改めて感じます。
4月の始業式、入学式が待ち遠しいのは子どもたちだけではありません。





伊東 達矢
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