伊東達矢校長ブログ
2024.08.21
教育の機会均等
教育基本法には、「すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならない」(第3条)とあり、能力以外の事由で差別的な取り扱いをすることを禁じています。「ひとしく、その能力に応ずる」とあるように、教育の機会均等とは、全ての児童生徒に同一の教育を与えるということではなく、個人差に応じた教育を施すことを意味します。
教育の機会均等を実現する手立ての一つに習熟度別授業があります。名進研小学校では、中学入試に即した学力を養う「S授業」において習熟度別のクラス編成をしています。
S授業のクラスは、年に8回実施されるテストの結果によって教科ごとに変わるため、自分の学力に合った環境で学習を進めることができます。算数は得意だけれど国語は苦手というように、教科によって得手不得手がありますから、子どもたちのやる気を引き出し、総合的な学力の底上げを図るには、教科ごとに習熟度別の授業を行うのは非常に有効です。
クラス編成に用いるテストは、本校の子どもたちだけでなく、進学塾名進研の会員や、公開模試の場合は外部生も受験する大規模なもので、学力の現状を客観的に把握することができます。テストの成績表には設問別に弱点が示されます。本校の進学情報担当の教員は、テストの結果をもとにクラス編成をするとともに、各テストにおける個々の特徴を分析し、学年団・担任へ伝えることで、的確な教科学習と進学指導に役立てています。
受験勉強が志望校の扉を開くための試練である以上、子どもにとってのストレスになることは避けられません。しかし、子どもたちがこれから社会で生きていくには、ストレスをとことん排除することは必ずしも望ましいとは言えません。むしろストレスを乗り越える術を身につけることで、心身ともに健康的な生活を送れるのではないでしょうか。
学力の差を意識しすぎて自己評価が下がることもあります、競争が激しくなってプレッシャーを感じることもあります。わたしたち教員は常にそうした子どもの心理的な不安に寄り添い、適切なケアを行うことを心がけています。
伊東 達矢
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