伊東達矢校長ブログ
2023.12.14
自分たちで考える
休み時間、子どもたちに校長室を開放しています。広さの都合で8人までにしていますが、日によって大勢来ることがあります。
先だっての昼休み、開放中の扉から、3年生を中心に次々に子どもたちが入ってきました。その数は8人を超えています。
「ぼくは一番だったからね」
「わたしは8人目に間に合った」
「ちがうよ、ぼくといっしょだったじゃないか」
「あとから来た人は出ていけよ」
と大騒ぎ。子どもたちがリラックスできるように校長室を開放しているのに、これではその意味がありません。子どもたちに言いました。
「さあ、どうやって解決しますか。誰か考えつきませんか」
一人の子が手を挙げました。
「じゃんけんで決めようよ」
その提案にすかさず別の子が反論します。
「じゃんけんで決めるなら、8人目よりも後に入った人たちだけですればいいじゃん」
一理あります。あれこれ言い合っているうちにどんどん時間が過ぎていきます。わたしは促しました。
「休み時間が少なくなりますよ。こういうときにうまいアイディアが出せるとスマートですね」
すると、ある男の子が、
「じゃあ、ぼくは校長室を出て別の遊びをする。いっしょに遊ぶ人はついてきて」
と言って校長室の外へ出ました。数人の同級生と1年生の子がついていきます。
わたしはその子に、
「とてもよい解決策を考えたあなたはとてもスマートです」
と言って親指を立てました。その男の子もサインを返し、誇らしげな顔で友だちを連れていきました。
残った子たちに、
「スマートってどういう意味か、わかりますか」
とたずねると、
「賢いっていうことです」
と答えます。
「その通り。先生の指示を待つのではなく、自分たちで解決したことがスマートなのです」
とわたしは言いました。
学校生活ではいろいろなところに学びの機会があります。学びを自信につなげていくことが成長です。
伊東 達矢
ご挨拶- 2024年12月 [1]
- 2024年11月 [2]
- 2024年10月 [2]
- 2024年9月 [2]
- 2024年8月 [2]
- 2024年7月 [2]
- 2024年6月 [2]
- 2024年5月 [2]
- 2024年4月 [2]
- 2024年3月 [2]
- 2024年2月 [2]
- 2024年1月 [2]
- 2023年12月 [2]
- 2023年11月 [2]
- 2023年10月 [2]
- 2023年9月 [2]
- 2023年8月 [2]
- 2023年7月 [3]
- 2023年6月 [2]
- 2023年5月 [2]
- 2023年4月 [4]
- 2023年3月 [2]
- 2023年2月 [2]
- 2023年1月 [2]
- 2022年12月 [2]
- 2022年11月 [3]
- 2022年10月 [3]
- 2022年9月 [2]
- 2022年8月 [2]
- 2022年7月 [5]
- 2022年6月 [2]
- 2022年5月 [3]
- 2022年4月 [6]
おすすめコンテンツ
Contents